財産評価
2017年3月13日 月曜日
相続税財産評価Q&A41 利用価値の著しく低下した土地
利用価値の著しく低下した土地
Q53
相続税財産評価通達には直接規定されていないものの、高低差があったり、騒音・臭気等があったり実務上取引価額が低下する場合があります。このような利用価値の著しく低下した宅地については、評価額の引き下げが認められるそうですが、具体的に教えてください。
A53
普通住宅地区にある宅地で、次に掲げるようにその利用価値が付近にある他の宅地の利用状況から見て、著しく低下していると認められる場合には、その宅地の評価額から10%を控除することができます。
1、 道路より高い位置にある宅地または低い位置にある宅地で、その付近にある宅地に比べて著しく高低差のあるもの
2、 地盤に甚だしい凹凸のある宅地
3、 震動の甚だしい宅地
4、 騒音、日照阻害、臭気、忌み等によりその取引金額に影響を受けると認められるもの
また、宅地比準方式によって評価する農地又は山林について、その農地又は山林を宅地に転用する場合において、造成費用を投下してもなお宅地としての利用価値が著しく低下していると認められる部分を有するものについても同様の取り扱いが認められています。
その他に、著しく傾斜している土地、湿潤な宅地、その地域の標準的な宅地に比して著しく狭隘な宅地でその地域における宅地としての通常の用途に供することができないと認められるもの等が旧東京国税局通達に掲げられていました。
それ以外にも、財産評価通達に直接の定めはありませんが、①土壌汚染地や②埋蔵文化財包蔵地について実務上評価減が認められています。
① 土壌汚染地として評価することができるのは、課税時期において評価対象地の土壌汚染が判明している土地です。したがって、専門機関に依頼の上土壌汚染の有無を立証し除去・浄化費用を見積りしなければなりません。
② 埋蔵文化財包蔵地評価することができるのは、発掘調査費用が価格形成に重大な影響を及ぼす事情に該当する土地です。この場合も、業者に依頼して発掘調査の必要の有無及び調査費用を見積もりしなければなりません。
投稿者
カテゴリ一覧
最近のブログ記事
月別アーカイブ
- 2020年12月 (1)
- 2018年10月 (1)
- 2018年9月 (2)
- 2018年8月 (3)
- 2018年7月 (4)
- 2018年6月 (3)
- 2018年5月 (4)
- 2018年4月 (3)
- 2018年3月 (1)
- 2018年2月 (2)
- 2018年1月 (3)
- 2017年12月 (1)
- 2017年11月 (3)
- 2017年10月 (4)
- 2017年9月 (3)
- 2017年8月 (3)
- 2017年7月 (4)
- 2017年6月 (3)
- 2017年5月 (5)
- 2017年4月 (4)
- 2017年3月 (3)
- 2017年2月 (3)
- 2017年1月 (5)
- 2016年12月 (4)
- 2016年11月 (3)
- 2016年10月 (4)
- 2016年9月 (3)
- 2016年8月 (4)
- 2016年7月 (4)
- 2016年6月 (5)
- 2016年5月 (4)
- 2016年3月 (1)